運営者について

運営者 長狭ブルーベリーヒルズ
運営責任者(記事を書いている人)ayako

長狭ブルーベリーヒルズ 

代表 石田 亜矢子

もくじ

はじめに


このブログを立ち上げた2023年9月、私が家業を継ぎ代表となり長狭ブルーベリーヒルズの3回目のシーズンを終えました。


両親が初めてブルーベリーを植えたのが2004年。2008年に開園の日を迎えます。


この当時、まさか自分が実家の家業をやるとは夢にも思わず、満員電車に揺られ、始発に出勤し翌日の終電に帰宅するなんていう日々を送っていました。


父が自社の機材を使って農地を切り開きブルーベリーを植える土壌を作り、母とともにブルーベリーの苗を1本1本手作業で植えていたころ、私は、ひたすら会社と家を往復する毎日を送っていたのです。


1977年生まれの私は、歴史に残る就職難の時代に就活をしていた世代です。俗に言う就職氷河期世代です。


たった1社の内定を取るのもままならず、1人で複数の内定を取る学生は、もう神とかレジェンドの扱いでした。就活セミナーでもすごい学生とかレアケースとして扱われていたほどでした。


そんな状況下で私も例外なく苦戦して、やっとありつくことができた仕事でした。



だからこそ、「激務」ではあったけど、それ以上に、「仕事がある」という状況、「仕事を任せてもらえる」という状況が本当にありがたくてうれしくて、残業も休日出勤も苦にならないほど仕事に夢中になって働いていました。


こうして社会人生活が始まったわけですが、


会社ぐるみの大仕事をやり遂げたり、

様々な人との出会いで刺激を受けたり、

一方で過労で体調を壊したり、

失恋したり、

転職したり・・・・



何かが起こる度に自分自身と向き合い、自分の本心や本当
の価値観に気付かされました。


そして、年齢を重ね、日増しにこんな思いが強くなってゆきました。

仕事はずっと続けていたい


自分が生きるために必要なお金は自分で稼ぎたい


自分の能力を活かした仕事で生計を立てられるようになりたい


結婚できたらラッキー、子供は欲しいけどできなきゃそれはそれで仕方ない



いちばん最後の項目について。

とはいえ、結婚願望が強烈な時期がありました。


①就活に苦戦していた時期
②激務のさなかに結婚報告を友人から受けた時


この2つの時期です。

ところがこの時期に結婚した友人たちは次々に離婚、自分の失恋も重なり、結婚自体に夢も希望も持てず・・・

その後、結婚願望が薄れていったのです。

30半ばで、生涯独身で生きることが頭をよぎり・・・

1人でも生きていけるように経済力をつけなければ。という思いで、

収入減を増やす術を身につけようと、会社員のかたわらネットビジネスや在宅起業を学び始めました。


この当時の私には、職業やライフスタイルの選択肢が多い都市部での生活の方が、快適だったのだと思います。

「しんどいな」と思ったとき、ふらっと行ける距離で、のどかな自然に囲まれた場所に、実家があって、その場所にいつでも帰ることができたのは、とてもありがたいことでした。

元々は、田舎の人間関係や文化風習のようなものに対する違和感や、都会での一人暮らしへの強い憧れがあって実家を出た人間です。

家族同士の関係は良好だったものの、地元で暮らすということは、当時の私には全く想像できなかったのです。

そんな私が、結婚して2児の母となり、田舎の実家に戻って家業を継ぐに至った理由をこれからお話ししたいと思います。

長狭ブルーベリーヒルズの20年



長狭ブルーベリーヒルズの20年は、我が家の家族経営の歩みでもあります。


両親がブルーベリーを植えるまでのいきさつ、私が今ここにいるいきさつを時系列にまとめました。

もくじ


1.祖父母との生活
1-1 鴨川に来たきっかけ
1-2 家の中でも社長だった祖父
1-3 祖母の教え


2.3世代同居の家族経営
2-1
はじめの試練
2-2 父と祖父
2-3 家族経営シフト


3.長狭ブルーベリーヒルズの誕生
3-1
上京後のくらし
3-2 先祖代々から受け継いだ広大な農地を守る責任


4.開園後の試練
4-1 長男の葛藤

4-2 会社存続の危機~業績悪化と米価格の低下
4-3「お金ない・時間ない・人手ない」で生ものを売り切れ!
4-4 貧乏弱小農家ができた唯一の販促


5.園主(父)のがん発覚、祖父母の高齢化
5-1
交際4年、37歳、結婚願望なし、そんな私に訪れた転機
5-2 ワンオペ育児生活・3人介護生活


6.父と祖父の他界
6-1 母の思いと長男の決断
6-2 台風15号の爪痕
6-3 長女の決断 鴨川にUターン
6-4 人の手に渡ったブルーベリー畑


7.長狭ブルーベリーヒルズの再出発
7-1 私がやる!私が守る!と決意を胸に
7-2 コロナ禍で迎えたピンチ!
7-3 育児と介護とブルーベリー農園
7-4 それでも続ける理由

もくじ